2013年10月31日木曜日

アンネの家 Anne Frank Museum Amsterdam

アンネの家に行った。
WEBでの入場予約が出来るので予約はしておいた方が良さそうだ。夕方行ったのだが、長蛇の列。予約している人はその列の脇を抜けて別の入り口から入る。ボタンを押すと入り口を開けてくれ、予約した際にプリントアウトして紙を見せると中に入ることが出来る。
アンネが隠れていたジャム工場の倉庫を抜けた屋根裏部屋を含んだ建物を改装した博物館。当然ながら狭いのである程度の入場制限をしているようだった。夕方だったこともあるが、あの長蛇の列の人たちはみんな入れたのだろうか??

入る際には荷物などを特に預ける必要はないがバックパックは背中にしょわないように注意される。
実際にアンネが隠れていたときの家具などはナチスに撤去された、とのことでほとんど残っていない。父親はそういったことも含めてこの状況を見て考えてほしい、と思ったようだ。入り口を偽装した本棚を開けると中に入れるようになっていたのだが、この本棚は残してあった。狭い階段を上がったり、屋根裏部屋にある直筆の日記などを見た。
中の展示や説明はオランダ語、英語の併記でこれを読みながら進むと心がどんどん痛くなってくる。子供達にも予習しておくようにと言っておいたのだが、それでもうまく理解できないようだった。なぜ隠れなければならなかったのか、なぜユダヤ人は迫害されたのか?など、口で説明しても展示を見ても現実に起こったことがなかなか理解できないようだった。
確かに今の世の中で一民族を抹殺しようとする人がいたこと、そのためにどんなことをしようとしたのか、など想像するのは難しいだろう。でもここに来た意味をしっかりと受け止めてほしいと思った。たとえ何年か後に思い返したとしても。
そのうち子供達もつれてアウシュビッツの収容所跡に行こうとも思っているのだが、もう少し勉強が必要かもしれない。座学だけでなく人生経験も。

私にどこまでこの悲劇を子供達に語ることが出来るのか、それも確かに難しい。
今私に出来るのは親の目線でアンネのことを思いながら展示を見て回ることだけだった。本当に心が痛くなった。

アンネの日記の日本語訳の本は我が家にもあるのであとで振り返りつつ読むことも出来る。子供達にも今回の展示を見た後の気持ちで読ませようと思う。また、この歴史的な背景を説明した本も最後の売店のところで販売していたので日本語版を購入してこの博物館をあとにした。


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